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ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

extremeが新譜発売そして来日する場合

 ヌーノ・ベッテンコート擁するエクストリームが再結成、そして8月に13年ぶりの新譜を発表し、12月には来日公演も決定した模様です。


 ヌーノ・ベッテンコートといえば、速弾きを主体とした超絶技巧を主とした、いわゆるスーパーギタリストのムーブメントの終わり頃、Mr.BIGで活躍したポール・ギルバートと共に90年代を代表するギタリストと認識しております。

 自分が高校生の頃がきっと超絶技巧の終演の頃で、その頃から、ニルヴァーナやグリーンデイといった、ギターソロを弾かないバンドが台頭してきたような感がありました。

 自分も恥ずかしながら超絶技巧を追い求めた人間の一人でありまして、初めて聴いてかつ最も聴いたハードロックギターたるものが、エクストリームというバンドで、ヌーノ・ベッテンコートのギターだったのでした。

 わたしがエクストリームを聴き始めてまもなく、『ウェイティング・フォー・ザ・パンチライン』(通称パンチラ)が発売され、エクストリームは解散。

 ヌーノはその後色々な名義で活動してますが、やっぱりエクストリームのヴォーカルであるゲイリー・シェロンの存在はなかなか大きいのでありまして、個人的にはヌーノのその後がエクストリームを超えることはなかったのです。

 エクストリーム名義のアルバムが4枚。どれも乙です。

 最も分かりやすく、代表作として上げられるのは2nd『ポルノグラフィティ』(因みに日本の同名バンドは、ここから名前を取っているらしい)でしょう。一枚のアルバムとしてトーンがまとまってますし、ホーンセクションなんかもふんだんに取り入れられて豪華で派手な感じが分かりやすいです。まずはこれを聴くべきでしょう。

 壮大なコンセプトアルバムである3rd『スリーサイズエブリストーリー』は完成度が高いですが、気易く聴くという意味では若干難しい面がある気がします。三部で構成され、ハードロックに収まらない幅広い楽曲が聴けます。1st、2ndと比較して総じて言えることは、楽曲のテーマが明らかに奥深くなっていることでしょう。ある意味エクストリームの総決算的なアルバムな気がします。

 ギターキッズ(死語)なら、2ndの次は迷わず1st『エクストリーム』でしょう。1st、2ndはヌーノの超絶ギターソロがふんだんに聴けます。2ndに比べるとサウンド・アレンジと若干荒削りですが、今思えば1stからこのクオリティというのは恐ろしいものです。

 そして、問題作とまで言われる4th『ウェイティング・フォー・ザ・パンチライン』通称パンチラ。最後に聴くべき作品でしょう。オーバーダビングをほとんど排して至極ライブ寄りな音で録っていることもあって、それまでとはかなり毛色が異なります。個人的には作風的に一番好きなんですが、得てして世間的評価は低いようです(苦笑)。わたしが通ぶるつもりはないですが、通好みな作品と言える気がします。


 わたしは、ヌーノはライブで何度か見てます。

 エクストリームの一時的再結成ライブのときと、ウドーミュージックフェスでのドラマゴッズでのライブ。二度見てます。

 ヌーノはテクニカルなギターを弾くヒトにしては珍しく、かなり低めにギターを持つんですが、それでもライブでのプレイの精度・正確さは尋常じゃないです。もはや、単純に「上手」とかそういうレベルではなく、ライブだからプレイが荒くなるとかそういうレベルとはもはや次元が違う気がします。


 全然まとまりませんが、いやはや新譜が楽しみであり、ライブは観たいなと。

 エクストリームはやっぱり思い入れが違いますんで。

 ていうか、ドラマゴッズはどうするんでしょうかね。
by rollin_fujiyama | 2008-07-09 01:31 | 徒然山