Jeff Healeyを偲ぶ場合
2008年 04月 13日
Jeff Healey【ジャケット中央】が3月2日、がんで亡くなったそうです。享年41歳。
最近その名前を聞いたのは、フィリップ・セイスが昔一緒にツアーに回っていた…という話くらいでしたが。(いきなり脱線しますが、こんな感じだった模様)
ジェフ・ヒーリー。
私は初期のJeff Healey Bandのアルバムしか聴いていないのですが、ブルース・ロックというジャンルがあるとすれば、ジェフ・ヒーリーはそのど真ん中に位置するギタリストというイメージがあります。
何をもってブルースを逸して(?…「脱して」といったほうがいいのかそれは捉え方に拠りますが)ブルース・ロックに成り得るのかという話なんですが、ジェフ・ヒーリーはやっぱりやってる楽曲の作りと、ロック寄りのテクニックを交えたギターフレーズの質がいかにもブルース・ロック的だなと。←何にも説明できてない気がしますが気のせいか(爆)
個人的な好みとして、楽曲的にはど真ん中なんですが、フレーズがちょっとこぎれいにまとまってしまう感じなのと、音色があんまり好きじゃないのでそれほど熱心には聴かなかったギタリストではあるんですが…
これをご覧ください。
You Tubeに対して、もはや恥ずかしいので声に出して今更言いたくない日本語ですが、
「百聞は一見にしかず」ということですね…(笑)。
「盲目で、膝にギターを置いて弾く」と話には聞いていたんですが、果たしてそれがどのくらいすごいことなのか、と。CDの音だけでは伝わらないことというのはたくさんあるんだなぁと。ジェフ・ヒーリー自身パフォーマンスとしてこんな弾き方をしているわけではないんですが、やっぱり見ているヒトにとっては、音以上の価値を見出せるライブだと思うんですよ。
ライブパフォーマンスって大事だな~と思ったりしました。
ギターの技術に言及しますと、私も練習に煮詰まると、たまにこういう弾き方をすることがあるんですが、この弾き方でここまでのフレーズの精度と表現力が発揮できるのは、全く信じられません。チョーキングひとつとっても、相当力を入れづらいと思うんですよね。
これに関しては、細い弦を張ったりといった工夫をしているんでしょうか。音色の感じが、なんとなく細い弦を張っているのかな~という感じはするんですよね。
さらに、別の動画では足元にいくつものペダルが並んでいるのが確認できます。既にペダルの上に足を置いているわけで、これらを感覚で踏むということなんでしょう・・・私なんか、確認しても踏み間違うというのに(爆)。
実は同月11日、新作【右ジャケット:『Mess of Blues』】の発売を控えていた直前で亡くなってしまったとのこと。
そういえば最近、レコード屋でこのジャケを見て、昔の面影しか知らない私は「随分太っちゃったなぁ」なんて思ったものでしたが…。
アルバムを聴きましたが、昔に比べてかなりリラックスした感じの演奏でした。昔のように直線的ではなく、余裕が感じられるプレイ。それは、いわばブルース・ロックを脱して、ブルースを弾いているように聴こえました。
ご冥福をお祈りします。