Napsterを使用・考察する場合
2007年 05月 11日
「遂に」というのは、250万曲というNapsterの存在は非常に気になっていたんですが、いまいちその説明を読んでも分からないことが多かったからなのです。
コースが三種類あって、「ベーシック」と「トゥ・ゴー」と「アラカルト」。
「アラカルト」は一曲単位で購入できるコース。それは分かるんですが、「ベーシック」と「トゥ・ゴー」の違いがいまいち分からなかったのです。
「ベーシック」は1ヶ月1280円で聴き放題。で、「トゥ・ゴー」は1980円と若干値段が高くなりますが、聴き放題に加え、携帯等ポータブルプレイヤーに曲を送ることができるということなんです・・・が。
「ベーシック」でダウンロードした曲は、プレイヤーに送れないのだろうか?というのが疑問。mp3のファイルだったら、PCに落としたらなんとでもできるのでは・・・?と思ったんですよ。
まあ何にせよ、音楽を携帯することの少ない私にとっては「トゥ・ゴー」を選ぶ理由がない。「ベーシック」を選びました。ちなみに、一週間は無料のお試し期間があります。光回線とか最近そういうの多いですねぇ。
ナップスターのアプリケーションにはCDを焼く機能があるので、早速、確認の為に「ダウンロードした曲をCDに焼く」という作業をしてみたのです。・・・が、焼けません。ナップスターでダウンロードした曲は著作権が守られており、そのままCDに焼けません。
どうしたら焼けるのかというと・・・。
曲を購入するのです。
購入してしまえばあとは好きにして構わないが、購入しないのであれば、聴くだけしか許しませんよ、と。
なるほどね~。分かりました。
非常に疑問だったのですよ、
「何故タワレコがNapsterをプッシュするのか?」が。
だって、自由に聴けてダウンロードしてCDにできるとなれば、確実にCDの売り上げが減りますもんね。タワレコにしてみれば、Napsterは強力な商売敵です。
タワレコには、Napsterを紹介することでの提携料(?)みたいな利益は勿論あるでしょうが、Napsterが広まれば、結果それ以上の損害を被るのではないか?と。
・・・ところが、実際Napsterを利用してみると、「曲は聴けるんだけど自分のモノにならない」という、音楽ファンにとってはなにか生殺しな感じ(笑)にさせられるんですね。あの「ラジオで聴いた曲がすごくよくて、うわ~もっとちゃんと聴きたいな~」という気持ちです。
・・・勿論、その曲をNapsterで購入することも可能です。
が、そのCDを手元に置きたくなったという場合は、ついレコード屋さんに足を運んでしまいますよね→特に、およそ250万曲を誇るNapsterで「発掘」した流通が少ないCDが欲しいなんていう場合、それなりの大型店に行かなければ手に入らない・・・となると、ワンパターン野郎な私のような人間は、レッツゴータワレコ!(笑)。タワレコは、CDを売る大きなきっかけを得たわけです。
つまり、タワレコにとって、Napsterは
「ネット配信できる250万曲の試聴機」
を得たことになるのではないでしょうか。
とはいえ、それはタワレコ側のメリットだけを見た場合の話。勿論、話はそうそうレコード屋ばかりにいい方向には進まないでしょう。
「音楽はNapsterで聴いていれば満足」とNapsterで音楽が完結するヒトだっているでしょうし、「ホントは買おうと思っていたけどNapsterで聴いたらそれほどよくなかった」という買い控え・吟味の猶予を与える場合もあるでしょう。
まあ名前だけは知っていて気になっているけど、音を聴いたことがない・・・というアーティストを聞いてみるという状況では最適なツールです。
わたしゃ早速ブルージーなのばっかりチョイスして聴いてますが(笑)。