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ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

ジャンボ鶴田を偲ぶ場合その2

 鶴田の魅力。

 鶴田の魅力といったら、まずその「デカさ」にあります。

 ジャンボいうくらいだから当然デカいんですが、どれだけデカいかというと、196cmあります。

 身長といえば、鶴田の師匠ジャイアント馬場。209cmは有名です。私が中学の頃全日本プロレスを見に行ったとき、生前の馬場さんがグッズ売り場の奥に控えていたんですが、ホントに、ホントにデカかったです。馬場さんには失礼ですが、まるで、動物園でゾウやキリンを見るような勢いでした(笑)。

 参考までに他の日本人トップレスラーの身長を挙げると、
★全日勢
 天龍源一郎・・・189cm
 三沢光晴・・・185cm
 川田利明・・・183cm
 小橋建太・・・186cm
 田上明・・・192cm
 秋山準・・・188cm
★新日勢
 アントニオ猪木・・・188cm
 坂口征二・・・196cm
 長州力・・・184cm
 藤波辰彌・・・183cm
 武藤敬司・・・188cm
 蝶野正洋・・・186cm
 橋本真也・・・183cm

 日本人選手は総じて小型です。190cm級は田上明、そして坂口征二(俳優の坂口憲二の父ちゃんね)。そうか、鶴田は坂口さんと同じデカさなんですねぇ。
 意外にも川田と橋本が同じ大きさです(笑)。公式発表のものなので、実際はサバ読んでいることが十分考えられますが・・・。

 現在のマット界での日本人大型選手といったら、やっぱり高山善廣・・・196cmですね。これもジャンボと同じ大きさ。意外にも、大型と思っていた森嶋猛・・・190cmとそれほどでもないのであります。

 日本のプロレスには「小さな日本人が大きな外国人をなぎ倒す」という構図があって、力道山がまさにそうだったわけです。猪木もその構図通り、柔よく剛を制す戦いをしていました。しかし、実際にはよほどの上手さがないとその構図通りにはいかないものです。
 一方の馬場は、外国人にひけをとらないどころか、もっとデカい。外国人とも体格で十分に渡り合える。全日には、外国人だけでなく、馬場と闘える日本人選手が必要だったわけです。それがジャンボだった、と。

 80年~90年にかけての全日本マット上の外国人というと、スタン・ハンセン・・・195cm、ブルーザー・ブロディ・・・198cm、テリー・ゴーディ・・・195cm、スティーブ・ウィリアムス・・・188cm。やっぱりデカイんですね。これらの選手に見劣りしないのは、ジャンボくらいのものでした。


 まずはこのデカさが、鶴田の技の破壊力の土台です。

 必殺のバックドロップ。現在ではよく見られる高角度のバックドロップですが、鶴田の場合、そのデカさによって、特に角度をつけるまでもなくものすごい角度で落とせるわけです。

 当時若林アナが「世界一のハンマー」と呼んでいたダブルハンマーも、手のデカい鶴田が使うと「バチーン!」とそれはもう物凄い音が・・・(笑)。

 そのバネの凄さも手伝って強烈になるのは、若手時代から使っているドロップキック。ドロップキックというものはあまり図体がデカい選手ではないんですが(といいつつ師匠の馬場譲りなんでしょうか)、これがもの凄く高い!あのデカさであそこまで美しいドロップキックが出せるのは鶴田くらいでしょう。

 ジャンピングニーはデカい選手が使うと非常に効果的ですが、これはもう鶴田の十八番でしたね。これが入って「オー!」が後期鶴田の流れでした。


 ただ、ジャンボラリアットは如何なものか(苦笑)。ラリアットはあんまり上手くないんですよね。
by rollin_fujiyama | 2006-11-20 23:59 | ジャンボ鶴田園