マウンテンを聴く場合
2006年 08月 27日
大学時代に先輩がたまたまマウンテンのコピーをやってたんです。その曲がえらい気に入って、数年気になってたんです。が、どうにもマウンテンを聴く機会がなく、ようやく今に至ります。
世間的にはやや知名度の低い気がするマウンテン。
Ba.のフェリックス・パッパラルディがクリームのプロデューサーであることや、Gt.のレスリー・ウェストがマイケル・シェンカーのフェイバリットであることから、その名前を知る人も多いそうな。
私もはじめて聴いたわけですが、かなり私好みです。ギターが熱いです。
そこで気になるのが、ギタリストのくレスリー・ウェストというヒト。調べてみると、どの記事にも「巨漢」と表現されている。巨漢というと、ブルース界の大物ハウリン・ウルフ【右写真:この写真からしてデカそうでしょ】が思いつくわけで、私はすっかりウルフみたいなヒトを想像していたのです。
・・・が。実際のレスリー・ウェスト。
デカーッ!
思わず藤子不二雄の漫画みたいな驚き方してしまった。
というか、アンドレ・ザ・ジャイアント?
【下写真の右側のヒト:ちなみに、左は春一番でわなく、若き日の猪木】
ともあれ、肝心の探していた曲ですが。
曲名も知らなかったのですが、きっとベスト盤なら入っているだろうと踏んだところばっちり入っておりました。
はて、この曲の名前はなんて言うんだろうとジャケットを見ると、
え~・・・!や、「ヤスガーの農場」・・・?ロックなのに、農場て・・・?
・・・・・・とここで記事を終わろうと思ったんですが、やっぱり、気になる。
ヤスガーの農場とは、一体?
この曲の原題は、「For Yasgur's Farm」。
邦題では省略されている「For」が鍵のようです。とはいえ、私もいちロッカーとして言わせてもらいますが、農場をテーマにロックの曲を書くのは難しいと思いますが・・・。(笑)
歌詞はどんな内容なのかと言いますと、二行に要約する(笑)と
「俺とお前は一心同体くらい愛しているのに
なんで別れちゃったのよ ああ~」
て感じです。・・・って、
農場関係ないやん!
農場は勿論、
ヤスガーさんなる言葉も一回たりとも出てきません。
ヤスガーの農場とは、一体・・・。
「ヤスガーの農場」を調べてみたところ、思いも寄らぬ事実が・・・!
なんと「ヤスガーの農場」とは、1969年あの伝説の
ウッドストック・フェスティバルの会場だったのでした・・・。
え、有名です?すいません、何も知りませんでした。ウッドストックと言ったら、ジミヘンの「スター・スパングルド・バナー(アメリカ国歌)」なもので・・・。
このフェスは、ニューヨーク州サリバン群のウッドストックで行われる予定だったのが、地元住民の反対により、その近くであるベゼルになったんだそうな。そのベゼルの農場の所有者こそが、マックス・ヤスガーさんらしいです。
三日間のこのイベント、自分が知ってるだけでも
サンタナ、ザ・フー、ジャニス・ジョプリン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、グレイトフル・デッド、ジェファーソン・エアプレイン、ジョー・コッカー、テン・イヤーズ・アフター、ザ・バンド、クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング、ポール・バターフィールド・ブルース・バンド
と、ものすごいことになってるわけですが、何気に我が心のテキサス(?)、ジョニー・ウィンターも出てるんですね。知らなんだ。
勿論、マウンテンも出演してます。
で、どうやら
「ヤスガーの農場」もやったみたいです。(笑)
新曲の名前を、その場のノリでつけたんでしょうかね・・・?
平和と愛の祭典に捧ぐ歌あたりにとらえればよいということでまとめられるんでしょうか。
ともあれ、思わぬ勉強になりました。
ちなみに、ウッドストック・フェスでは
二名の死亡と二名の出産があったらしいです。
差し引き0かよ!
【参考】ウィキペディア 「ウッドストック・フェスティバル」