「Wired」を聴いている場合
2006年 08月 13日
Jeff Beckの名盤「Wired」収録の、それはもう絶妙なトーンのギターに、思わずホロリと涙が出てしまいそうなインスト。このイントロ聴いただけで、もうたまらないのです。
最初の二音がちょうど開放のA、Dなので、思わずFに行くともう気持ちが「Goodbye Pork Pie Hat」。チューニング中なのに・・・。
とはいえ、この曲をコピーしたことがなかったので、思い切って挑戦してみました。そもそも、ジェフ・ベックの曲なんて「哀しみの恋人たち」くらいしか弾いたことはないのでした。
全然分かりません。何がどうなってこういうフレーズになってんのか、どういう弾き方をしたらこういうトーンになるのか、さっぱり分かりません。この前のライブで見てても分からなかったくらいだから、そりゃあ聴いても分からないですけど。
大体、
ジャケットではストラト持ってるのに、
裏ジャケではレスポールを持っている
のがよく分かりません。「Blow By Blow」でもレスポール持ってるんですよね。アーミングっぽい音があるのと、ギターのトーンの感じからして、恐らくはストラトで録音されたのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか?クラプトンとペイジは比較的すぐにコピーできるんですが、ベックは謎だらけです。
この「Wired」というアルバム、もはやロックではなくフュージョンの域なので、ロック野郎には何だか分かりにくいアルバムだと思うんですね。私も、買った当時は「変なギターだな」と思ってたんです。一曲目の「Led Boots」の変なリズムを聴いて、
「ベックはひねくれた人だ」
と勝手に決めつけてたほどです。
しかし、不思議なもので、最近よく聴きます。一曲一曲いちいち感動してます。自分の中で、ジェフ・ベックがやっと三大ギタリストの一人になりました。まあこんなギターは一生弾けないんでしょうけど、聴く人にこんな気持ちになってもらえるようなギターを弾けたらどんなに素晴らしいことかと、そう思ったのでありました。
実は、このアルバムのプロデューサーはジョージ・マーティンなんですねぇ。「5人目のビートルズ」がどのように作用しているのか、聴いててよく分かりませんけど・・・。
キーボードのヤン・ハマーはともかく、ドラムがナラダ・マイケル・ウォルデンて!ホイットニーのプロデューサーとしてしか知らなかったので、こんなことでも、ちょっと感動しました・・・。