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ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

UDO MUSIC FES2006を観る場合(後)

 ええと、どこまでいったんだっけ。(笑)

 そう、モビリタステージのドゥービーブラザーズが始まるまでの時間、サブのスクウェアステージに行ってきたのです。
 ちょうど日本のギタリストの雄、charが出演。しかも、たまたま自分が大好きな「ピアノ」という曲をやっていたんですよこれが。そして、相変わらずサブイMC。最後まで見たいのも山々だったんですが、なにせモビリタステージのドゥービーと時間がかぶっていたから見られない・・・charのギターを背に、グッズ売り場へ。ドラマゴッズのTシャツを購入。

UDO MUSIC FES2006を観る場合(後)_f0053545_2281177.jpg グッズ売り場の隣にはロック・ミュージアムなるものが。懐かしのライブポスターや、お宝グッズが展示されていました。一緒に行った先輩二人はそれはもう歴戦のライブを観てきた猛者(笑)でして、お~これ行ったよとか懐かしい(しかもそれがヴァン・ヘイレンの初来日だったりする・・・羨ましい!)わけですが、自分にとってはまだ生まれたばっかりの頃のライブだったりします(笑)。

 いろいろな展示品を載せたいところですが、一点だけ紹介。
 右の写真がクラプトンのブラッキーのサブギターです。この写真ではよく見えないですが、ところどころ塗装もはげ、かなりボロボロになってました。


 そして、モビリタステージへ戻ります。スクウェアとモビリタの移動時間はおよそ5分。

 戻ったときには始まっちゃってましたが、ドゥービーは80分のステージ。
 私ドゥービーブラザースはベスト盤くらいしか持ってないのでホント代表曲しか知らないんです。が、前回の来日公演をたまたま観ていて、そのライブが本当にかっこよかったんです。自分が見てきたライブで最高だったものを挙げるとしたら、そのライブだといっても過言ではないくらいです。そして今回。

 かっこよかった・・・!

 ギターの3人がこれ全員もれなく素晴らしいギターを弾くんだこれが・・・!ジョン・マクフィーはジャズ・フュージョンを感じさせるテクニカルなフレージングで職人的、パット・シモンズはハードロック的な音色でリフをひきつつ速弾き、トム・ジョンストンはペンタトニックで気合いのギター、みたいな。三者三様なんですが、それぞれ持ち味があっていいんです。特にトム・ジョンストンが素晴らしい。あんなベタなフレージングでもこんなにかっこいいギターが弾けるんだと、非常に勉強になりましたです。
 サックスの入り方もホントにツボを突いてて、おいしいんだな~。そして、圧巻のツインドラム。全ッ然ずれません。まるで鏡絵見てるみたいです。
 バンドの完成度が桁外れに高いんです。全員に余裕があって、音楽を楽しもうという感じの、和やかな雰囲気。「チャイナ・グローブ」や「ロングトレインランニン」といった往年の名曲もしっかりカバーしてまして、素晴らしかった。

 次もし来日したら、行きますねこれは・・・。絶対見とくべきだ!

 次はジェフ・ベック。
 そろそろ疲れてきましたが、いやこれは前に行かなければ!と思って頑張って前のほうに位置。
 ベースは、かの有名なネイザン・イースト。そして現れたレジェンド、ジェフ・ベック。って、

軍パン?(笑)

 プロギタリストすら「ベックは見ていてどうやって弾いてんのか分からない」と口をそろえますが、実際ホントに分かりません・・・。もはや、普通耳にできるギターの音を超えている、というか。何かの生き物が吼えているかうなっているか、そんな感じの音なんですよ。
 中盤、ふいに演奏される「哀しみの恋人たち」・・・。あの、ホントに、ギターの音で身震いこそすれ、涙が出そうになったのは、生まれて初めてでした。本当に、素晴らしい演奏でした。正直、ジェフ・ベックの音楽は分かりにくくて「何でこのヒトが三大ギタリストと呼ばれるのだろう」と思っていたのです。しかし、この演奏を聴いて、納得しました。ポール・ロジャースの言葉「世の中には二種類のギタリストがいる。ジェフ・ベックと、それ以外だ」というのは、嘘じゃないです。

UDO MUSIC FES2006を観る場合(後)_f0053545_3503118.jpg といいつつ、途中あまりの疲労とベックの難解なフレージング攻撃に思わず立ち寝しそうになりましたが・・・(爆)。
 正直、お客さんのほとんどがポケ~っと立ち尽くし、ジェフのギターを見守るしかないみたいな状態。右の写真からも何となく伝わってくると思いますが・・・(笑)。
 ちなみに、会場には「ジェフ・ベックのTシャツを着たおねえちゃん」とかいたんですが、あの音楽性を理解したうえでの行為なのかな~・・・なんて疑問に思いました。ギター弾きじゃないと、ジェフ・ベックの凄みというのは分からないんじゃないかと思うんですよね。

 と、失神しそうになったそのとき「スキャッター・ブレイン」と「蒼き風」で目が覚めました。それにしても、スキャッター・ブレインのリフ弾けてない気がするんですが・・・。ん・・・?あれ、ジェフ?と思ったのはそこだけですね(笑)。

 ジェフは二回のアンコール、極上の「オーバー・ザ・レインボウ」でやや早めの幕。


 そして、トリのサンタナ。
UDO MUSIC FES2006を観る場合(後)_f0053545_3381657.jpg
 後の割り幕が開き、スクリーンが登場。パーカッションがずらりと並び、広々としたステージで強烈なラテンが。そして、サンタナが登場。

 あれ、音ちっちゃくねぇ?なんか、サンタナの音が抜けてこないんです。勿論、「あの音」ではあるんですが、どうも周りのパーカッションその他楽器に負けているというか。周りの音が素晴らしいというのもあるんでしょうが、いやサンタナはサンタナのギターが聞こえてなんぼじゃんかろうか?と思いながら。
 それにしても、何をやってもサンタナです(笑)。

日本でもサンタナです(爆)。フレーズ的には、同じようなフレーズの使いまわしといって過言ではないんですが、いや~そんなことはどーでもいいと思わせる神がかり的なギターです。
 ヒット曲は「スムース」くらいで、とにかくセッション的なプレイが大半を占めました。サンタナがバックのミュージシャンの指揮をとったりとエンターテイメント性は抜群。

 そして、禁断のセッション・・・!ジェフ・ベックとサンタナ!うを~!なんだこりゃ~!
 おもむろに弾き始めたのは、ブギー!ジェフ・ベックがロックな演奏してますよ!かなりの時間やってました。しかも、でサンタナがいつもとは違う感じで弾いてたんですよ。ロックっぽい感じというか。

 残念ながらこのセッションが終わったところで自分は会場をあとにしました。なぜなら、帰れなくなっちゃうからです・・・。残念。

 帰りの電車は、まさに爆睡。気づいたら東京駅。疲れましたね。ま~、行ってホント良かったですわ。

 ちなみに、オフシャルサイトでは写真が掲載されてますので是非。
by rollin_fujiyama | 2006-07-24 23:59 | 徒然山