音質よりもまずテンションな場合
2009年 04月 11日
大学時代の後輩による"booty routine"というバンドの音源。
※彼らのライブが近々ありますので、お時間がある方は是非見に行ってみてください。
昨年の録音は、いつも通り、練習スタジオにて得意の"パツイチ"こと一発録音で収めたんですけど、ヴォーカルも同時に録ったものの、やっぱり歌は後日録り直すということになりまして。
・・・というか、歌詞等々練り直すという話になってました。って、いやこの段階で録音していいのか?(笑)
ということで、一応仮歌の段階でのミックスはしたんですが、それから数ヶ月、若干忘れていた頃に本チャンの歌が届きました。(笑)
mp3音源です。
これ書いて良いのか分かりませんけど(笑)、
仮歌ミックスの段階でギター差し替えがありまして、そのときもメールに添付したmp3でギターの音源もらって、ウチのMTRに取り込みました。
エンジニア(←と呼ぶほどの仕事してませんが、便宜上、一応そう表記:苦笑)側としては、できるだけ音質をよくしたいと思って「CD-Rメディアのメーカーはどこのモノが一番良いか?」とか考えていたりするので、そのときは、録りの段階でmp3音源は有り得ないだろ~と思ったんですよ。どうにかしてwavでくれよ!みたいな。
しかしいざ取り込んでみたら、さほど遜色があるわけでもなく、あー全然OKだこれ、と。
音源がディストーションのギターということもありますし、奏者自身がシミュレーターで作りこんで録った音ということもあって、録音でみょうちくりんに録れてしまったギターより全然使える音でした。
で、今回送ってもらった歌の音源。
エレキギターならまだしも、人間の声をmp3でっていうのはどうなんだ?とか不安を抱きながら確認したんですが、
いや、音質どうのっていうより、歪んでるや~ん!!!(笑)
しかも、音源のテンションの異常な高さに、思わず爆笑しました。
で、もう歪んでたらmp3とかwavとかそういう以前の問題なので、むしろ開き直れた感じで(笑)。
とりあえず以前作ったミックスに歌を取り込んでみたんですが、仮歌とはテンションが段違いなので、完全にバックの演奏のテンションが歌についていってない感じに(笑)。
これは面白い現象です。
自然と、歌にあわせたテンションでバックの音をミックスしていたわけです。
テンションの高い歌を聴きながらバックをミックスしていったら、図らずとも全く違うイメージで仕上がるんじゃないかと思うんですよ。
まあバックの演奏のテンション自体は上げられるわけないので、音色的に明るくしていくことで印象を変えていくと良い感じになるんじゃないかと。多少コンプでノリを変えたりもできるんでしょうけど、それはちょっとやりたくないですし。
ともあれ気づかされたことは、
レコーディングでは、微妙な音質の改善よりも、テンションの高い演奏を録るほうがいい結果がでるんじゃないか?ということです。
まあどちらも伴えるに越したことはないんでしょうけどね(笑)。