十数年越しのSKID ROWに衝撃を受ける場合
2009年 02月 12日
今回の記事はこの右写真のSKID ROWの記事ではありません。
なにとぞご了承ください。(笑)
となると、恐らく賢明なロックファンの方には既にお分かりのことでしょう。
こっちのSKID ROWじゃなければ、あっちのSKID ROWだと。
きっと、過去に間違えてアルバムを買ったりされていらっしゃるのではないかと(笑)。
そうです、今回取り上げるのはHR/HMのSKID ROWではなく、「泣きのギター」と言えばこの人、サンタナ・・・じゃなくてゲイリー・ムーアが過去に在籍していたSKID ROWのほうです。
かくいう私も高校生の頃、HR/HMのSKID ROWが大好きでよく聴いていたものでしたが、友人とSKID ROWが二つあるという話になり
「こっちのは偽者だ」
なんて言ってたものでした。
偽者て・・・。そもそもゲイリー・ムーアのほうのSKID ROWのほうが先なのに。(笑)
未だに、レコード屋さんでは"SKID ROW"の欄に一緒になってるんですよね。
それはともかく、偽者呼ばわりしてたくらいですから、音を聴いたことがなかったんです。
しかも、私、何故かこのSKID ROWは
AORバンドだと思い込んでいたんですよ(多分、2ndアルバムのタイトル『34時間』がなんとなくそれっぽく感じさせたのかなと思うんですが:笑)。以来、そのアルバムは手に取ることもなく。
で、先日Napsterのニューリリースのコーナーにて、SKID ROWの1stアルバムにあたる『SKID』【右ジャケット】がありまして、そういえばこのバンドはどういう音楽なんだろう、なんて聴いてみたんです。
てっきりTOTOみたいなものが流れるんだろうなんて思っていたら、いきなり、
泥臭いギターリフが!!
え~!て思いました。何これ、かっこいいじゃん!と。
サウンドはクリームに近いものがあるんですが、凄まじい曲の展開。全くついていけません。寄せつけません(笑)。
プログレッシブです。で、プログレッシブで、ブルースロックです。なにそれ。
ともかく、あまりに心打たれたので、1stと2nd【右ジャケット】を即買い。
実は、この2枚のアルバムは去年10月、"MASA-ITO PRESENTS ROCK MASTER WORKS"という企画の第一弾で再発されたもののようです。伊藤政則氏監修で紙ジャケ再発された6枚のうちの2枚。
正直、紙ジャケって取り出しにくいので有り難くないんですけど、まあ手に入らなくて探しまわることを考えたら、そんなことはどうでもよいかなと。素晴らしいですね。
改めて2枚を聴いているのですが、無茶苦茶な展開もさることながら、個人的に耳をひくのはゲイリー・ムーアのキレ過ぎなギターに尽きます。
なにせ、この頃のゲイリーはまだ十代だそうで・・・すごすぎます。天才にもほどがあります。
まあバンドの演奏自体が凄まじく荒いんですが、それがむしろいい感じだったりするんですよ。これだけ荒い演奏だったら、いつか展開間違えるんじゃないか・・・?という"危うさ"がたまりません。
今思えば、高校生の当時このCDを間違えて買ったとしたら、全く分からなかったんじゃないかと思うんですよね。なんじゃこのグチャグチャで気持ち悪い演奏は?みたいな(笑)。
そう思うと、十数年の時を経て、今こうしてこのアルバムを聴けたことは幸運だったのかもしれません。
というわけで、嫌いな方はきっと嫌いでしょうから、決してお薦めいたしません(笑)。といいつつ、一応リンク貼っておきます。
1st 『SKID(紙ジャケット仕様)』
2nd 『34時間(紙ジャケット仕様)』