ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

タグ:ブルーハーツ ( 9 ) タグの人気記事

うまれた時に 迷いはじめた
地図も磁石も 信じちゃないさ
帰り道なんか 覚えちゃないさ
どこへ行くのか どこへ行くのか

お金のために 苦しまないで
歴史に残る 風来坊になるよ
前しか見えない 目玉をつけて
どこへ行くのか どこへ行くのか

眠れない街 犯罪だらけ
口笛吹こうね
最高のクライマックス

首つり台から うたってあげる
首つり台から 笑ってみせる

確かなものは 欲望だけさ
100パーセントの 確立なのさ
死んだら地獄に 落として欲しい
どこへ行くのか どこへ行くのか

100万ドルの 賞金首だ
つかまえておくれ
最高の ラストシーンは

首つり台から うたってあげる
首つり台から 笑ってみせる

(The Blue Hearts 「首つり台から」より)


 この曲がふと頭をよぎりました。


 今思えば、甲本ヒロトは何故こんな曲を書いたんでしょう。

 この曲はシングルカットされました。
 曲だけとってみると、攻撃的なビートはいかにもブルーハーツらしくあります。
 が、その前後辺りで発表されたブルーハーツの代表曲「TRAIN TRAIN」だとか「情熱の薔薇」に比べると、詞の内容が随分消極的すぎやしないか?と思ったのです。

 そんなことを言い始めたら、後のシングルでも「台風」だとか、メッセージ性など微塵も感じさせないような詞はままあるのですけど。


 ・・・いや、別に、そんなブルーハーツ評をしようと思ったわけじゃなくて。(笑)

 どこへ行くのか どこへ行くのか

 と、そう思っただけです。

 前しか見えない 目玉をつけて
 どこへ行くのか どこへ行くのか

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by rollin_fujiyama | 2007-08-01 01:28 | 徒然山
f0053545_343525.jpg 回転度・・・★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3

 8thにあたるラストアルバム。

 ブルーハーツ解散表明後に作ったこのアルバムは、四人それぞれが(独りで作って)楽曲を持ち寄るという変則的な形式。ヒロト、マーシー、梶クンが3曲、河チャンのみ4曲とほぼ均一にそれぞれの曲が収められています。


 ラストアルバムとは名ばかりで、もはやこれはブルーハーツではないですね。
 当然といえば当然なのですが、楽曲の出来に差がありすぎるのが痛いです。各々が作ったことで、ブルーハーツがどんなバンドだったのかということが浮き彫りになっています。やはりソングライティングを担っていたのはヒロトとマーシーだということ、そしてそこへ関わる河チャン、恐らくはソングライティングという点ではほとんど関わってなかったのではないかという梶クン・・・。

 ヒロトの楽曲は、ブルーハーツとはうってかわってロック。「ヒューストン・ブルース」がかなりかっこよいです。ソロアルバムというものを出していないヒロトですが(まあ組んでいるバンドが彼のやりたいことそのもののようですが)、これを聴いていて是非ヒロトのソロアルバムが聴きたいと思いました。マーシーがいたら、「ボインキラー」までやらないんじゃないかと(笑)。多分、ヒロト独りで突っ走っちゃった結果なんじゃないかと。ともあれ、そのまんまその後のハイロウズに流れていく音楽性を垣間見せてます。

 マーシーはソロのまんまって感じですね。やたら解散を意識した歌詞になってますが、本人曰く「全く意識していない」そうで。このアルバム収録の三曲はまたどれもいい出来で・・・流石です。

 梶クンの曲、そしてヴォーカルは初。必死で作ったらしいです。自分が歌ったほうがいいのかどうかをヒロトに相談して、絶対自分で歌ったほうがいいと言われたそうです。自分が好きなものをやったって感じですね。う~ん、まあヒロトやマーシーのそれと比べるのは酷かなあと。「ドラマーズセッション」て、ツェッペリンやん。

 意外にも「ブルーハーツらしい」8ビートを持ってきたのは河チャンのみ。河チャンの曲はもう、こういうヒトなんだなぁ~というのがあからさまに出てしまっている感じで(笑)。まあこれまでの河チャンの楽曲でもそうだったんですが・・・正直なヒトなんでしょうね、きっと。歌詞の端々から、バンド解散の理由と噂される某宗教の影響が感じられるのが微妙です・・・。それにしても「Good Friend」のあまりにチープなギターは如何なものかと・・・。


 1st~7thまでを聴いてまだ有り余る力がある方が聴くべき、まさにラストアルバムだと思います。間違っても最初に聴いてはいけない。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-21 04:02 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_383894.jpg 回転度・・・★★★★★★★☆☆☆ 7

 『STICK OUT』と対で、その5ヶ月後にリリースされた7th。

 凸に対する凹。前作とは好対照に、ミドルなナンバーが揃う大人しいアルバム。アルバムを重ねる毎に確実にサウンドに広がりを見せてきましたが、このアルバムはそういう一面の極みとも言えるでしょう。オーケストラや鍵盤楽器を随所に入れたり、フェイザーやコーラスといった空間系のエフェクトを積極的に使用するといったアプローチは、これまでにはなかった試みです。

 というこのアルバムですが、正直、「リンダ・リンダ」や「TRAIN-TRAIN」なブルーハーツのイメージとはかけ離れた作風に戸惑わないヒトはいないのではないかと・・・。何もブルーハーツがやらなくても、こういうサウンドは他のアーティストにまかせればいいではないか、などと思ってしまったり。
 この「らしくなさ」が引っ掛かるあまり、どうしても不当な評価を得てしまっている気がします。確かに、ブルーハーツをはじめて聞く人に、最初に聞いてもらう一枚としてこのアルバムはあり得ないでしょう。

 しかし、このアルバムは紛れもない好盤です。ちゃんと、何回も聴いてください。ああ、このヒトたちはいい歌作るなぁと思わされますよ。特にマーシーの曲は秀作揃いで、なんだかマーシーのソロアルバムの雰囲気に近いような。一方のヒロトの曲の、あまりにあっけらかんとした作風は一体・・・「ムチとマント」て・・・。

 改めて聴いてみて、アルバムのトータルの雰囲気がすごくいいなぁと思いました。『STICK OUT』と分けたのは正解だったんだなぁと。ここに8ビートの曲がぽーんと入ってきたら浮いてしまうんだろうなぁと。それで失敗したのが『HIGH KICKS』だったんじゃないか?みたいな。
 「夜の盗賊団」はいいですねぇ。ビールを飲みながら聴いてください(笑)。あとは「夕暮れ」、「パーティ」。個人的に、「パーティ」を聴くとああブルーハーツが終わってしまった・・・という気になります。

 最後に、ヒロトのヴォーカルについて触れます。このアルバム収録の「キングオブルーキー」と、1st「未来は僕らの手の中」を聴き比べると、唖然とします。本当に丸くなったなあと。だから、ブルーハーツは、絶対再結成なんて真似はしないでほしいです。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-20 03:08 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_3452248.jpg 回転度・・・★★★★★★★★★☆ 9

 次回作7th『DUG OUT』と対の6th。

 凸の『STICK OUT』と凹の『DUG OUT』。『STICK OUT』はアグレッシブな楽曲が揃っています。一曲目「すてごま」から一気にとばしていき、その後のアップテンポな8ビートが満載です。それはまるで、4th・5thで見せた多様性から一気に初期に原点回帰したかのようであり、前作に不満を持っていたファンにも非常に好意的に受け止められたと思います。(実はその多様性ともいえる面は、次作に持ち越されているのですが)

 アップテンポな8ビートという点では初期のそれと同じですが、演奏は円熟味を増し安定しているのが大きな違いでしょう。個々の演奏にも幅が出てきています。「台風」のドラムがその好例でしょうか。マーシーのギターは1stなんかと比べたら、随分多彩になってます。

 歌詞の面でも、メッセージ性がやや復活したように感じられます。当時のPKO問題をあからさまに歌った「すてごま」はともかく、ストレートに心に訴えかけてくる感じは初期に通じるものがあります。とはいえ、中にはやはりどーでもいいようなテーマの曲もあるんですが・・・。

 「すてごま」、「夢」、「旅人」、「台風」、「月の爆撃機」、「1000のヴァイオリン」が好きです。個人的に「1000のヴァイオリン」は後期ブルーハーツを象徴するような曲だと思っております。音楽的なひとつの頂点というか。そういう意味で、このアルバムと次回作の凸凹はブルーハーツの行き着いたところみたいな感じですね。このアルバムも、ただ勢いにまかせているだけではなく、サウンドをまとめている点で完成度が高いと思います。
 あ、あと「ブルースをけとばせ」Ⅱみたいな(笑)「俺は俺の死を死にたい」。ロックンロール爆発してて好きです。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-18 03:45 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_1475082.jpg 回転度・・・★★★★☆☆☆☆☆☆ 4

 5th。

 個人的には、ブルーハーツではじめて発売日にリアルタイムで手に入れたアルバムなので思い出深いアルバムなのであります。が、ブルーハーツのアルバムの中で、最も不評なアルバムでしょう。1stから7thまでを好きな順に並べていったら、残念ながらこのアルバムが一番最後です。

 このアルバムの辺りから、明らかにヒロトの声が丸くなってきています。

 はじめて聴いたとき、「皆殺しのメロディ」に狂喜しました。「おお、激しいぞ。今作はアグレッシブに来るのか!?」という期待。しかしそれは、見事に裏切られるのでした・・・。
 いろいろ入ってますが、なんか一言で言うと、ぬるい。まず、シングルカットの「あの娘にタッチ」からして、何かあったのか?というくらいぬるいです(というか、何故この曲をシングルカットしたのでしょうか・・・)。
 前作『BUST WASTE HIP』からのサウンド的な広がりをさらに押し進めた一枚。だと思うんですが、いかんせんミドルテンポな楽曲が目立ってしまっている分、攻撃的な音を求める輩は肩透かしを食った感じで・・・。
 「心の救急車」や「泣かないで恋人よ」、「ネオンサイン」など、よくよく聴けばいいんですが、当時の自分も、ブルーハーツに求めているのはきっとそういうものではなかったんだなぁ。かといって、「M・O・N・K・E・Y」や「THE ROLLINGMAN」、「闘う男」といったロックンロールでもなく、「さすらいのニコチン野郎」のような新境地でもなかった、という。

 ただ一曲、どうしても外せないのは「TOO MUCH PAIN」。ブルーハーツ屈指の名曲なので、これを聴く為にも『HIGH KICKS』を聴かないわけにはいかないでしょう。


 心の広くなった今(苦笑)改めて聴いてみたら、なかなか心地のよいアルバムだったりします。が、はじめて聴く方にはお薦めしないです。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-08 01:49 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_2259624.jpg 回転度・・・★★★★★★★☆☆☆ 7

 レーベルを、メルダックからワーナーに移しての4th。

 「情熱の薔薇」(当時「はいすく~る落書きⅡ」の主題歌で一世を風靡)や「首つり台から」といったシングルカットの曲について言えば、これまでのブルーハーツのパブリックイメージとは違わぬ印象。
 しかし、アルバム全体のトーンは、既に1stや2ndのそれとは全くの別物と言っても過言ではないでしょう。前作の脱8ビートを更に推し進めています。特に「Hのブルース」なんかは、それまでのブルーハーツにはなかったサウンド。何か、過渡期のローリング・ストーンズのような雰囲気を感じさせます。
 よく言えば、音楽的な幅の広がりを見せている。悪く言えば、勢いが足りない?

 歌詞の変化も大きいです。
 それまでのブルーハーツは、社会や大人と常に対峙していくような反体制的なスタイルでした。しかしこのアルバムでは、そういったスタイルに縛られない、日常的な歌詞が目立ちます。「脳天気」「夜の中を」「夢の駅」などなど。
 当時「キューティパイ」には度肝を抜かれたもので。今でも、この歌の範囲の円周率は暗唱できます(笑)。


 なんか、今まではクラッシュやピストルズだったのが、ストーンズみたいに(いろんなことを)やってみたいなぁ~って思ったんじゃないかと。昔はよく分からなかった曲も、そうやって聴くと、かなり共感が持てる部分があるのに気づきます。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-06 22:57 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_0101731.jpg 回転度・・・★★★★★★★★★★ 10

 前作から一年をおいてリリースされた3rd。

 アルバムのミックス自体、全体的に「湿った」感じで。単に全体的なリヴァーブ(残響音)が深いだけとも言えますが、この「湿った」感じがなかなかよい感じ。

 バンドサウンドもこれまでの8ビートなパンキッシュから、ずっとロック寄りになっています。マーシーのギターも、リフ主導の曲があったり。
 そしてなんといっても、ピンポイントで入ってくるサポート白井幹夫のピアノが大きいでしょう。「TRAIN-TRAIN」や「青空」での演奏はぐっときます。

 個人的に、このアルバムがはじめて聴いたロックなので思い入れが深いです。
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by rollin_fujiyama | 2006-02-04 00:08 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_23203054.jpg 回転度・・・★★★★★★★★★☆ 9

ザ・ブルーハーツの2nd。

 1stのテンションをそのままに作ったような、勢いのある一枚。

 だと思っていたのだが、改めて聴いてみると、1stに比べて一曲一曲にひねりが効いている気がします。8ビートで押し切った1stに比べて、「ロマンチック」「遠くまで」「レストラン」と言った変化球や「ラインを越えて」「英雄にあこがれて」といったパンクというよりロックな曲があったり。また、アコースティックギターやブルースハープがアレンジの幅を広げていたり。

 佳作ぞろいだが、中でも真島のヴォーカル曲「ラインを越えて」と「チェインギャング」は秀逸。

 1stと2ndは対だと思っていたのですが、なんとなく、1stがA面だとしたら、このアルバムはB面な印象がありますねぇ。ほんのちょっと、変わったことしてみましたという。
 
 ちなみに、このアルバムのプロデューサーはBOOWYやJAMやGLAYで有名な佐久間正英。聴いててもあんまり分からないですが・・・。
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by rollin_fujiyama | 2006-01-26 23:20 | 青心山(ブルーハーツ盤評)
f0053545_2318116.jpg 回転度・・・★★★★★★★★★★ 10

ザ・ブルーハーツの1st。

 何千回、何万回聴いたか分からないです。日本のロック史に残る名盤でしょう。あまりに直球な詩と、あまりに直球な演奏。シンプルだから、余計に突き刺さるものがあります。

「生きてる事が大好きで 意味もなくコーフンしてる 一度に全てをのぞんで マッハ50で駆け抜ける」(真島)

「僕らは泣くために 生まれたわけじゃないよ 僕らは負けるために 生まれてきたわけじゃないよ」(真島)

「戦闘機が買えるぐらいの はした金ならいらない」(甲本)

「ああ やさしいから好きなんだ 僕 パンクロックが好きだ」(甲本)

「誰の事も恨んじゃいないよ ただ大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない」(甲本)

「いらないものが多すぎる」(真島)

「僕が今見ているのが世界の片隅なのか いくら探したって そんな所はない」(甲本)

「もう抱きしめて 二度と離しはしない たとえ地球が砕けても 金がなくても」(真島)

「ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから」(甲本)


 なんだろう、なんとなくそう思ってはいるけど、言葉にはならなかったりする思いとか、気持ちとかをそっくりそのままロックにしたというか。なんか、はじめて聴いたとき、子供ながら、えぐりとられるような感じでした。
 改めて聴くと、ますますその言葉の意味が響いてグッときます。すごい。
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by rollin_fujiyama | 2006-01-26 23:18 | 青心山(ブルーハーツ盤評)