ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

xotic BB Preamp

 自分が所有してさんざん使ったペダルを紹介するという、手当たり次第なこのコーナー、ふもと第5回。
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 今回は、雑誌や楽器店、ネットでも好評を博しているペダルを紹介します。

 xotic BB Preamp



 同社RC Booster、AC Boosterと合わせて
"tremendous trio"(tremendous=「ものすごい、 途方もなく大きい[多い、 強い、 激しい]」の意)というラインナップで売り出されています。
 RCはクリーンブースター、ACはマイルドなオーバードライブ、そしてBBはより歪みの強いオーバードライブという位置づけになっています。
 ・・・という概要については、私が四の五の言うよりもxoticのサイトを見ていただくほうが分かりやすいと思いますので、そちらに丸投げで(爆)。

 まー使用しているユーザーギタリストの面々の豪華なこと・・・ホントに使ってるんすかね(笑)
 著名ギタリストによる試奏動画もあり、かなり分かりやすい(というか思わずペダルが欲しくなってしまう)サイトになってます。ご注意ください(笑)。


 というわけで、ペダルの概観。
 コンパクトなMXRサイズの筐体。無駄にデカいペダルを使うことも多い私にとっては嬉しいです。詳しいことは良く分かりませんが、歪みの回路ってそんなにスペース食わないだろと思うと、このくらいのサイズにまとめていただけるのが本望です。

 ただ、上の写真の通り、見た目が異常に安っぽいです。(笑)
 この、オレンジのカラーリング、いまいち高級感を感じさせない凸凹の箱、そして温かみのある文字のフォント。三位一体でかなり絶妙な安っぽさを演出してしまっています。
 見た目も重要なこの世界、こういうルックスは購入時の減点対象になりかねません(笑)。

f0053545_254646.jpg で、xoticもこの絶妙な安っぽさを気にしたのか、限定カラーも発表されてたりします。

 RC、ACでも様々なカラーリングのものを見かけますが、これはcopperの仕様。
 これはなかなかイカします。

 仕様が違うだけでこんなに違うもんなんですね。

f0053545_2564176.jpg 続いては限定blueの仕様。

 つまみと文字がホワイトでLEDも青色を使用、また違う雰囲気のペダルになっています。

 ちなみに、限定モデルは市場価格で¥4000ほどお高くなっております。この外見に¥4000を差し出せるか否かというところで、あなたのペダルへのこだわりが試されます。(なんのこっちゃ)

 まー私は中古で買ったので、有無を言わさずノーマルカラーですけど・・・。


 ところで、電源アダプターのジャックの話。
 これはBB preampに限った話じゃないんですけど、
 MXRサイズの筐体ってアダプターのジャックが左下、つまりOUTPUTジャックの下についてることが多いんですが、この位置にアダプタージャックがあるのって非常に不便だと思うのです。短めの分岐ケーブルとか使ってると、届かなかったりして困ったりするんですよ。
 他のペダルではペダル上部にアダプタージャックがあるものが多いので、できればペダル上部に統一していただけると使いやすいと思うんですよね。


 さてBB preampの機能面を見ましょう。
 つまみですが、Gain、Volume、Treble、Bassの四つといたって普通です。

 が。
 まずはTrebleとBassのつまみ。

 EQの効きとしては12時位置でフラット、そこから左に回すとカット、右に回すとブーストとなるのですが、このつまみ、12時位置でクリックする(一度引っかかる)ようになっています。こういうペダルのトーンつまみというやつは、往々にして音を聞きながら適度な位置を探していくしかないものでした。フルにして原音のものもあったり、なんとなく10時くらいが適度な感じだったりとか。
 しかし、12時がフラットでカットするかブーストするか?ということが分かっていると、手探り感がなくなり的確な音作りができます。これはかなり使いやすいです。

 しかも、この二つのつまみの効きが非常によいです。
 トーンつまみがカット・ブーストしたい周波数に効いてくれなくてどうにもならない状況・・・これ割と、諦めに近いものを感じたりするものです。また、3バンドEQがついていてくれるペダルでも、効きが悪くて結局どうにもならなかったりする・・・なんてこともあります。
 しかし、このBBのEQはぐいっとカット・ブーストしてくれます。しかも、ポイントもなかなかにおいしい帯域に効いてくる感じです。
 ツマミ3つのペダルだと通常トーンつまみはHighを削る方向に効きますから、必然的にLOWはブーストできないものです。しかしBB preampはLOWをブーストでき、かつ充分なブースト量を確保できます。これはこのペダルの大きな強みだと言えるでしょう。


 次にGAINつまみ。
 9:00くらいから効き始め、11時~でいい感じのオーバードライブになってくるんですが、ここから5時(フル)までの歪み方がちょっと不思議です。9時~12時までの歪み具合でいくと、フルまでGAINを持っていったらえらいことになりそうな歪み具合なんですが、これが、フルにしてもあくまでオーバードライブのままで、若干倍音成分が加わってきたりという感じになるのです。
 あくまでオーバードライブで居続けるペダルです。

 歪み方は
温かみと厚みを感じるオーバードライブ
といった感じ。実際のサウンドはxoticのサイトで聴けますので、是非聴いてみてください。

 逆を返すと、ディストーション系のハイゲインな歪みは作れないということです。オレンジ色だからといって誤解なきよう(笑)。
 ※個人的には、そういう意味でもカラーリングが若干失敗だったような気が・・・

 Volumeつまみもよく効きます。
 得てして音量が大きめなので、設定によっては10時くらいで全然いけそうな感じです。

 他の面では、トゥルーバイパス仕様であること、スイッチの利き方も自然であること、LEDの点等が独特な感じ(?なんかふわっと付きます)であることなどなど。


 総合的に見て、オーバードライブとしてかなりいい感じの歪みを持ちつつ、つまみも使いやすいペダルだと言えます。そりゃ人気も出ますがな。


 ただ、しばらく使っていて気づいたことがあります。

 それは、
出音が若干エフェクトくさいということです。

 ちょっと語弊がありますね。

 決してこのペダルの「音が悪い」と言うわけではなくて、他の"自然な出音が売りのペダル"に比べると、何かギターの原音が圧縮されて加工された感じ(原音を加工するのがエフェクターですから、言葉としてはかなりおかしいんですが:苦笑)がしました。コンプレッサーがかった感じというか、なんかそんな感じ(これも言葉としておかしいな)です。
 まあこのペダルの歪みは、かなり使える「おいしい歪み」に仕上がるので、この歪みが気に入れば全く問題ない話なんです。
 しかし、とにかくアンプをナチュラルに歪ませたい「自然派志向」(?)な方にとっては、若干気になる歪み方かもしれません。


 そして、
ピッキングに対する反応が遅い気がします。
 これも本当コンマ数秒の話になってしまっていると思うんですが、これは一度気になってしまうと、ものすごく気になりますね。
 正直、海外のプロギタリストがこのペダルを使っていて、この反応性の点が気にならないのかということが非常に疑問です。しかも、フュージョン系のギタリストの名も挙がっているというのに・・・。


 ということで、非常に使いやすいペダルだと思いますし人気があるのも頷けますがが、個人的には、よりシビアに出音を追求していった際に優秀なペダルと比較すると、若干遜色があるんじゃないかと感じました。


f0053545_127111.jpg ちなみに、
 このエフェクターを基にした、ツインペダル式のBB plusというペダルもあります。フルトーンのフルドライブ2のようなブーストスイッチではなく、2つのチャンネルでそれぞれ歪みを作れるという仕組みになっています。
 が、(あくまで個人的な好みですが)歪みの質で言うとBB plusのそれよりもBB preampのほうがよさげでした。
 自論として「ツインペダルにすると歪みの質が落ちる」と思っているのですが、いかがでしょうか。
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by rollin_fujiyama | 2008-12-23 03:00 | ふもと(ペダル紹介)