ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

速弾きにおける弦の太さを考える場合

 再び、イングウェイ話です。

 イングウェイ・マルムスティーンの「ファー・ビヨンド・ザ・サン」のコピーですが、ようやく全編のフレーズを辿るまでに至りました。

 ギターフレーズをコピーするとき、テンポが速すぎて原曲に合わせて弾けない場合は、いったん速度は置いといて、どのフレットをどういうタイミングで弾いているのかを理解するのが先決です。まあ当たり前の話なんですけど。
 譜面があってそれが読めるのであればその通り弾けばよいんですが、譜面がなかったり、譜面があっても読めない場合は、リズムに合わせてフレーズを口で言える必要があります。「テロリロリロ」とか言って(笑)。口で言えるということはフレーズとリズムを理解できているということで、あとはそれをギターのどの部分で弾くのが最もそれらしいかを検証していけばよいわけです。

 て、別に耳コピの仕方を書こうと思ったわけじゃないんですけど、
 要は、ようやくファービヨンドザサンの全編を速度無視で弾けるようになったわけです。あとは、フレーズのニュアンスを掴みながらじょじょに速度を上げていく、と。


 で、ニュアンスという部分で引っかかる部分がありまして。

 イングウェイに限らず、ハードロックのギタリストに特徴的な振れ幅の大きいヴィブラート。単音を伸ばすときはとにかくかける感じで、一音チョーキングくらいの音程でぐわんぐわん派手に揺らします。ニュアンス的に、演歌歌手の「こぶし」みたいな感じです。ていうか、マーティ・フリードマンは本気で演歌弾いたりしますけど(笑)。
 ともあれ、これ、個人的にホント苦手なプレイなんですよね…。このかけ過ぎ感がいかにもハードロック臭いので嫌いというのもあるんですけど、単純にチョーキングが安定してないので上手くできないんですわ。

 いい機会なのでこのヴィブラートを会得しようと試みているんですが、それにしても、どう頑張ってもイングウェイのように派手にかからない。

 なんでしょう、筋力が足りないのか、何かコツがあるんでしょうか。


f0053545_2293536.jpg ふと、昔買った御大の教則DVD『イングヴェイ・マルムスティーン[イングヴェイ奏法]三部作(PLAY LOUD!)』を見返してみました。

 気になったのは、イングウェイのギターのセッティングです。

 有名なスキャロップド指板はともかくとして、そこに張ってある弦の太さ。ここにポイントがあるんじゃないかと。早い話が、単純に細いゲージを使ってたりするんじゃないの?と思ったわけです。
 私は普段010~046を張ってます。ダダリオで言うところのRegular Light、アーニーボールで言うところのREGULAR SLINKYです。

 さて、王者のゲージはいくつなのか。
 下の写真は、インタビューで本人が語っている部分(字幕)です。
 ※この映像は1995年に撮影されたものなので、1995年当時のセッティングです
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 思った通り!細めです。
 …て、あれ?008~048?
 アーニーボールの一弦が008で始まるEXTRA SLINKYというセットは、008~038のはずなんですが・・・。もしかして、特別な組み合わせをしているんでしょうか?
 (ていうか、この画像自体048じゃなくて046になってますけど:苦笑)

 で、調べてみたところ、どうやらイングウェイは基本008のセットに、6弦のみ太い弦を使用しているようです。(正確な情報を持っている方がいらっしゃいましたら、是非コメントをお願いします)
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 こちらは現在発売されているディーンマークレイのイングウェイモデルの弦。こんなのあったんですね…。6弦のみ048と太めに設定されています。
 それにしても、パッケージの写真がひどい(笑)。よくOK出たな~(笑)。


 とにかく。イングウェイの弦は全体的に細いということです。

 なるほど一弦008くらい細ければ、ヴィブラートもだいぶ楽にかけられるでしょうね。かつ半音下げチューニングでスキャロップド指板でジャンボフレットですから。(ていうか、スキャロップドでジャンボフレットって意味がないような気がするんですが…より速弾きに適するもんなんでしょうか)

 ちなみに、ピックはジム・ダンロップの1.5ミリ、色はホワイトだそうです。

 で、
f0053545_256826.jpg
 だそうです。
 とても嬉しそうです。
 いや、だからヨッチャンじゃないって。(爆)

 加えて、イングウェイはライブでピックを頻繁に変えるそうなんですが、それについて本人は、ラウンド・ワウンド弦(巻き弦のことですね)を弾いているとピックが削れてしまい、それによってピックが引っかかるのが嫌なのだそうで、常に滑らかな状態のピックを使うために頻繁に交換するのだそうです。
 あれだけのプレイをしていると、ほんのちょっとのことでもストレスに感じるんでしょうね。私なんぞ、ピックスクラッチくらいやらないとピックが引っ掛からないですけど。


 まー私のようにゲージ010のテレキャスターでこの曲をコピーするのは、だいぶハンディがあるんじゃないかと(笑)。しかし、さすがにインギーモデルを買うわけにもいかないしな~ちゅうことです。
 まあ機材やセッティングも大事でしょうけど、単純にそれを全く同じにすれば弾けるようになるかって言えば、弾けないもんは弾けないんですよね。

 弦の太さとかピックの形状とか、多少の弾きにくいセッティングというものは、慣れでどうにでもなる部分なんじゃないかと思うんですよ。
 それよりも、自分の弾き方に合ったセッティングなのかどうかっていう部分のほうが重要なんじゃないかと。ピッキングにしても人によって弾き方がいろいろ違いますから、自分が弾き易かったり気に入ってるものだったりを追求していったほうが、話が早いと思います。

 逆に言えば、是非、早い段階で色々試してみるべきだと思います。

 かく言う私も、弦の太さに関しては色々試行錯誤してまして、
 昔009を使ってましたがどうも音にパンチがなくて010~にしたという経緯があるんですよね。で、やっぱし太いほうがええねって言って、エスカレートして011にしたら、一気にチョーキングがつらくなったのでやめました(笑)。まあギターにもよりますけど、私は010が音・扱いやすさのバランスが取れてるなと思ってまして。

 さすがにイングウェイをコピーするためだけにゲージを細くしようとは思いませんですね(笑)。もしやるんだったらインギーモデル買って、DODのプリアンプ買って、そして、
 太ります。
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by rollin_fujiyama | 2008-11-13 03:14 | 徒然山