ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

MAXON OD-820

 そもそもこのペダル紹介のコーナーは、使わなくなっ(て売ることになっ)たペダルの思い出を記す為のコーナーだったんですが、これまでむしろ自分の中では主力級のペダルを紹介しちゃってました。
f0053545_123792.jpg ふもと第四回、今回こそは趣旨に沿って紹介させていただきます。

 MAXON OD-820



 国産の老舗メーカーマクソンこと
日伸音波製作所
のオーバードライブ。現行品です。

 真偽のほどは定かではないですが、Char氏が使用していたと言われる名機OD-880の後継機に当たります。で、880と820は見てくれがそっくりですが、全くの別物らしいです。因みに880はプレミアついちゃってるみたいですけど。

 通称「弁当箱」と呼ばれる大ぶりな筐体に、渋いカラーリングと平凡(笑)なつまみ、そして、筆筆記体で書かれた
"Over Drive Pro."の文字。
 プロて。何か安っぽくないすか?(笑)

 ともあれ、過激なルックスや奇をてらったネーミングも多く見られる昨今のコンパクト・エフェクターの中で、この真面目一徹さがなんとも目を惹きます。きっといい仕事をしてくれるだろうという期待感。


 つまみはDRIVE/TONE/LEVELの標準的な3つの仕様。デカイですが、潔い。気は優しくて力持ち(関係ない)。

 DRIVEつまみが特殊で、絞りきり(7時)だと全くのクリーン。で、少し上げて8時位置くらいになると、オーバードライブがかかっていきますが、7時から8時にはいるときに一度レベルが下がります。
7時→8時の位置で"ブースターモードからオーバードライブモードに切り替わる"ような感じになっているわけです。

 つまり、明確に「ブースターとして使ってもらおう」という意図があるのです。こういうのはなかなかないですよ。さすが日伸音波製作所(と言いたいだけ:爆)。

 
 というわけで、まずはブースターとしての一面を紹介しましょう。

 DRIVE絞りきりでLEVELとフル近くで調整することでブースターとして機能しますが、音量を上げるだけでなく、微妙に音に温かみというか太さが加えられる感があります。その辺が、このエフェクターがブースターとして人気のある所以でしょう。TONEはハイにかかりますが、使いやすいところにかかってくれます。音の固さを調整して、一丁上がりてな感じです。


 普通に歪みとして使っても、これぞオーバードライブといった心地よい歪みが得られます。DRIVEフルでもそれほど歪みません。TONEは中高音域が足りないときにあげていく感じ。
 ナチュラルですね。反応も非常に速い。是非バッキングで使いたいところです。

 で、この歪みだけでリードを弾くとすると、ちょっと足りないかなとは思いますね。ブルースとかやるなら充分ですけど。
 原音と比較して、ローが弱い感はありますかね。補正できないので、ブリッジミュートでズンズンといったプレイもお門違いでしょう。


 特筆すべきは電源部。"DC IN 9V/10V ONLY"と書いてあります。

 マクソンはモノによって10Vなんですよね。このエフェクターも、10Vの専用ACアダプター(Maxon AC210)が付属してます。

 ただ、9Vでも問題なく使えます。
 それなら、わざわざ10Vのアダプターを持っていくのは面倒ですから、9Vで使ってしまいたいところ・・・ですが。試しに9Vのアダプター(BOSS PSA-100P)と音質を比べてみると・・・。

 違うんです。9Vだと、低域が弱くなり高音が暴れる感じがしました(踏んだり蹴ったりですがな・・・笑)。10Vを使うと、やっぱりまとまります。是非専用アダプターでの使用をお薦めします。


 スイッチのON/OFFの切り替わりの速さと自然さ、そしてスイッチの柔らかさが絶妙です(笑)。いや、この辺って意外と重要ですよね。固かったりすると素足で踏んだ時に痛いんですが、このスイッチは優しいです(笑)。
 しかも、トゥルーバイパス仕様なのでバイパス時の音も非常にナチュラル。


 昔はブースターとして、またはメインの歪みとしても使っていたことがあったんですが、ちょっと低域が足りないかなと思ったので使わなくなってしまいました。

 このエフェクターは、前に出ず、歌の後ろで鳴っている歪みのバッキング用という感じです。AC/DCバンドでマルコム・ヤング役をやるとなったら、迷わずギターとこれ一個だけ持っていくと思います(笑)。



 余談ですが、これのハコ。
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 開けて思わず爆笑してしまった。なんか、
"老舗メーカーの工場の職人のおっちゃんが、我が子を託すような勢い"すら感じさせますね(笑)。

 総合的に、これは中島誠之助さんに例のコメントをもらって然るべきペダルでしょう。名機ですね。

※今回の記事は、『回転富士山3rd ver.』にて2004年11月に書いた記事に追記し編集したものです
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by rollin_fujiyama | 2008-10-05 02:22 | ふもと(ペダル紹介)