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ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

弦の話(2)

 「はい、弦の話、パ~~~ト2!」(「ごきげんよう」の小堺さん調)


 「ギターの最重要パーツは弦だ!」と、高らかに宣言したのが前回。

 まあそう言ってはみたものの、気持ち的には「やっぱりギター本体が重要だよな~」なんて思いつつ書いております。無責任ですね~。(爆)

 ま、きっと今後も「ほにゃららの話」というテーマで書けば、「重要なパーツはほにゃららだ!」などと書き始めることでしょう。つまるところ、全部大事なんでしょうね(苦笑)。


 今回は季節も踏まえまして(現在2007年夏真っ盛りです)、弦の錆対策という視点ですすめていこうと思います。


 ギターの弦は非常に錆びやすい、ということは前回も触れました。

 ギターの弦が錆びれば、交換しなければいけません。
 ・・・面倒です。
 初心者にとっては、これが嫌で、結果ギター自体が錆びてゆく事態にすらなります。

 よくギター本のQ&Aコーナーで
  「弦はどのくらいの頻度で換えたらよいですか?」
 という質問がありまして、その答えが
  「プロは1ステージで1セット換えます」
 みたいなことだったりするんですよね。

  「何?そしたら練習一回一回弦交換せなあかんのん?」と。

 未来のために、地球の資源を大切にしようと思っている(ていうか反抗期)の少年少女にとっては
 「冗談じゃねえよ、辞めてやらあ!」
ということになりかねません。

 真面目な少年少女の皆さん、そこまでしなくてもいいと思います。
 「弦がキーキー言い出してどうにも弾きにくい!」くらいで、個人的にはプレーン弦(1~3弦)がおおよそ黒くなったら交換でええじゃないかと思うんですね。

 そうじゃないと、演奏より、弦交換のほうが上手になってしまう気が・・・。
 んなこたないですが、ギターをはじめたての頃はギターを弾くことに集中したほうがいいんじゃないか、とそう思います。劣化してきた弦の、音色や、チューニングの精度の問題・・・というのはあるんですけど、それは多少弾けるようになってきてからでもいいんじゃないすかね。駄目ですか教頭先生、みたいな。(意味不明)


 それにしても、弦はすぐ錆びますね。

 方策としてはまず「弾き終わったらギタークロスで入念に弦を拭く」というものが考えられます。汗等が付着した状態で放置すれば、当然錆が進行するからですね。これは多くの方が実践していらっしゃることでしょう。

 ところが、問題は、張り替えて最初の演奏ですでに起こっているのです。
 食生活の何が影響しているのかは知りませんが(そういう問題か?:笑)、私、弦が錆びやすい体質なんですね。手にかく汗や脂の成分の問題なんでしょうか、私の場合3時間もぶっ続けで弾いていれば、使う頻度が高いフレットの辺りの弦は、すでに輝きがなくなってたりします。
 数時間しか持たない、ということは、新しい弦が一回の録音すら持たない・・・ということであります。録音の途中で弦交換・・・モチベーションが下がりますな・・・。

 これは意外に、ギターを始めて以来、延々と持っていた悩みかもしれません。弦が錆びるのが嫌なので弾かない・・・みたいな本末転倒すらあったりして。(笑)

 楽器屋さんによく置いてある錆止めのスプレー。あれもも使ったりしたんですが、個人的には、いい効果が得られた試しがないですね~。あれ、吹いた瞬間はいいんですけど、その後一気に錆(特にプレーン弦の黒ずみ)が進行する気がします。


 な~んかいい方法はないのかな~なんて思ってたんですが、最近、ついに気づきました。

 その方法、それは
「ギターを弾く前に、
 手をきれいに洗う」


 font size=7で書くことか?とお思いかもしれませんが(笑)、発想の転換です。

 「錆びた弦をどうするか?」ではなく、
 「いかに弦を錆びさせないようにするか?」なのであります。


 手を洗って、よく拭いて、なるべく手に水気がない状態でギターを弾く。
 これだけで、かなり状況はよくなります。やはり、日々の食生活でいいもん食ってないことによる汗と脂が作用していたことが実感できます。やっぱり、親や先生に口を酸っぱくして言われるようなことは、守るべきだったわけです(笑)。

 さらに。
 ギターを弾いている最中にも実践できることがあります。それは、
「手に汗をかかないようにする」

 いよいよ人間の生理現象をねじ曲げる「魁!!男塾」的提案かと思われたかもですが(笑)。

 以前紹介した教則本『速弾きが上手くなる理由 ヘタな理由』にで読んだ方法なのですが、
【押弦する手が汗をかく】=【フィンガリングに力が入りすぎている】
ということなのだそうです。押弦する力加減が分からない頃というのは、往々にして「音がビビらないように・・・」と強く押弦しがちです。また、速いフレーズを必死で弾こうとしてきばったりすると、ついつい力が入ってしまったりするもの。
 すると、たちまち汗が滲み出て、それが霧になりスプリングマンに付着、「なんだかギクシャクしてきやがったぜ」
弦の話(2)_f0053545_18275273.jpg
 「フフフ・・・鉄は塩水によわい あの雨雲は汗でつくったもの・・・ だから鉄の体のきさまが塩水の雨をあびると 当然体はサビつきもろくなる あたらしいクギはおれんが サビついたクギは簡単におれる!」
 ・・・ってそれはモンゴルマンの地獄のシャワーでして(核爆)
※どうでもいいけど、蒸発した汗に塩分は含まれないぞモンゴルマン


 きばって弾くと、手からたちまち汗が滲み出て弦に付着、弦が錆びる原因になるわけです。

 これ逆に言えば、弦がすぐに錆びてしまうヒトというのは、フィンガリングに力が入り過ぎているとも言えますねぇ~・・・
 ・・・ ・・・ ! 俺のことか!(爆)

 どうしても手に力が入ってしまうのであれば、手がべたつくと感じた時点でもう一度手を洗い、弦を拭くとよいでしょう。適度な休憩にもなりますしね。ただ、手をふやけるほど洗ってしまうと押弦がしづらくなってしまうので、手を水につけるのは程々にしたほうがよいと思います。


 以上を踏まえると、出演前に使った整髪料で手がベタベタ、照明が当たって汗はかき放題なステージという場面は、弦にとっては最も悪い環境であるとも言えるでしょう。
 ライブハウスによってはハンドソープが備え付けてあったりするところもありますが、自ら用意しておくほうがいいんじゃないでしょうかね。


 あとは、「弦が錆びないような成分の汗になる食べ物」を・・・・・・どうだか。(苦笑)
by rollin_fujiyama | 2007-08-10 15:20 | 六弦山