Johnny Winter 『John Dawson Winter Ⅲ』(1975)
2007年 05月 25日
私はこのジョニー・ウィンターのCDを10年来探し続けているんですが、今だに見つかりません。
で、実は、昨日ヤフオクで未開封のこのCDを見つけたんです。
勿論、入札しました。
・・・が、終了日の今日、入札したのをすっかり忘れていて、さきほど気づいたときには既に高値更新されて落札されてました(終了10分前に100円高値更新されてました・・・まあそんなもんか)。
てな感じでこのCDは持ってないのですが、このCDを持っていた知人の方にダビングさせていただいて、音だけは持っているんです。
というわけで、くやしさ紛れにレビューさせていただきます。(苦笑)
回転度・・・★★★★★★★★★★ 10
私が好きなギタリストの三本の指に入るであろう、ジョニー・ウィンター先生の1975年の作品であります。
まずなにより、このアルバムの邦題でしょう。まあこの「回転富士山」で何度となく引っ張り出しているので、説明は不要かもしれませんが(笑)。
原題はジョニーの本名「John Dawson Winter Ⅲ」ですが、邦題は、
さあっ、みんなで言ってみよう!せ~の、
『俺は天才ギタリスト!』
いくらなんでも、無茶です(笑)。
百歩譲って、確かにジョニーの豪快なプレイスタイルは強烈なパーソナリティを感じさせますが、しかし・・・。しかも、最後に「!」までつけちゃって・・・どんだけ傲慢やねん(笑)。
そして、収録曲の邦題も同じノリでつけられたようです。以下、曲目ですが・・・
1. ロックンロール・ピープル
2. ロックンロール黄金時代
3. 自滅的ブルース
4. レイズド・オン・ロック
5. ハロー・ストレンジャー
6. マインド・オーヴァー・マター
7. ロール・ウィズ・ミー
8. いかすぜジョニー(ジョニー・ウィンター讃歌)
9. 俺の彼女は悪魔の落し子
10. 君の悲しみを僕の胸に
11. スウィート・パパ・ジョン
局地的に、酷いですね。(爆笑)
「自滅的ブルース」って!(笑)〔原題は「Self-Destructive Blues」:・・・あながち訳は間違ってはいないですが〕
一度、自分の曲にそんな曲名つけてみたいものです。
まあ「いかすぜジョニー(ジョニー・ウィンター讃歌)」にはかなわないですね。〔原題は「Love Song To Me」:確かに原題もそれなりにいかしてますが・・・〕
わざわざ括弧つけて(ジョニー・ウィンター讃歌)て!(爆笑)
ここまでくると、人権侵害ではないかと。(笑)
はい、ネタはそのくらいにしましてですね、内容のレビューにいきましょう。
この頃のジョニーは、ロックンロールまっしぐらな時期です。
ただ、それまでつるんでいた(?)リック・デリンジャーは、このアルバムからプロデュースを離れているみたいなんですね。それでも、リック作の曲はありますし、割とポップな感じであったりとかカヴァーがあったりとか、まあ基本的な路線はそれまでのリックプロデュースと変わっていません。
個人的にジョニー・ウィンターについては、その後のガチブルース路線よりも、ややロックンロールではじけちゃってたこの頃が最も好きです。
ちなみにこのアルバムのあとに、ジョニーの傑作ライブ盤「Captured Live!」(こちらは現在でも手に入ります)が出るんですが、そこで演奏されているうちの何曲かのスタジオバージョンが納められているのが今作であります。
ジョン・レノンにもらったという1曲目から、ブルースなんだけど妙なオーヴァーダビングな11曲目まで、素晴らしいです。お気に入りはジョニーのギターが泣く5曲目「ストレンジャー」。いい曲です。