『LIGHTNING IN A BOTTLE』を見る場合
2007年 01月 19日
同様に音楽ドキュメンタリーもの。ブルースが音楽形式と認識されて100周年にあたる、2003年の記念イベントを収めたものです。参加アーティストがいっぱいいすぎて書ききれませんので、内容を追いつつ記述します。
監督はマーティン・スコセッシ。有名な監督のようですが、自分はあんまし映画見ないのでよく分からないであります。ディカプリオが出てた『ギャング・オブ・ニューヨーク』はなんだか見たな~。絵が綺麗でした。あ、あとザ・バンドの『ラスト・ワルツ』も手がけてますね。
話を戻しまして。
このイベントのCDは持ってて随分聴いたんですが、DVD買うお金がなくて(・・・)ずっとお預けだったんです。そのうちに忘れてしまっていて(笑)。今ようやく見る運びとなりました。
これはいい。素晴らしいです。各人ほぼ一曲づつなので、ついもっと見たいと思ってしまうのです。ほんまもんがこれだけ揃っているのが見られるのは夢のよう。それぞれ老いてしまいましたが、いやむしろそれが深みを加えていてますます聴き応えがあります。
・「ゼリエ」 アンジェリーク・キジョー
一曲目からブルースでなく民謡なんですが、これが素晴らしい。イントロの映像がまたいい。ルーツを強烈に感じさせます。
・「ギャンブリンマン」 デヴィッド・"ハニーボーイ"・エドワーズ
出ましたハニーボーイ。ロバート・ジョンソンの友達として必ず出てくる(笑)。最初見たときはなんじゃこりゃ?(下手なのか?(失礼))と思ったものですが、いやそれがブルースなんだろうと思わされます。かっこよい。
・「アイ・キャント・ビー・サティスファイド」 バディ・ガイ
かっくいぃ~!
・「奇妙な果実」 インディア・アリー
このムードはなんでしょうか・・・素晴らしいヴォーカルです。いわゆるブルースとはまた違いますが、いいです。
・「ハウンド・ドッグ」 メイシー・グレイ
ブルーズの重鎮たちの中で、いきなり圧倒的にロックなヴィジュアルで、これがかっこよすぎ(笑)。なるほどロックはこうでなくてはと思わされます。ただ、ブルースではないけど(笑)。
・「ヒア・ザ・エンジェルス・シンギング」 ラリー・ジョンソン
マイナーな方だそうで私もはじめて見ますが、これがぶっちぎりにかっこよい・・・!モト冬樹みたいな顔して素晴らしい演奏です。(いやモト冬樹もうまいが(笑))
・「ミッドナイト・スペシャル」 ジョン・フォガティ
なるほどブルースではなくロックンロールになるんだな~って思いました(笑)。
・「オーキー・ドーキー・ストンプ」 クラレンス・"ゲイトマウス"・ブラウン
職人ですね。プレイもさることながら、いでたちからギターからいちいちテキサンでかっこいいです。
・「カミング・ホ-ム」 ボニー・レイット
歌はあんまし好きじゃないんですが、スライドは流石ですね。木村カエラもこのくらいやってくれないかな(笑)。どーでもいいですけど、もうおばちゃんなのにスタイルいいですね(笑)。
・「アイム・ア・キング・ビー」 スティーブン・タイラー&ジョー・ペリー
まずもっていでたちが抜群にかっこいい~・・・。この二人の音だからどうしてもブルースには聴こえなくなってしまうんですが(笑)。ジョー・ペリーも思いっきりロックギターて感じだし。なるほどスティーブンタイラーのあのラジオ声は、ハープのマイクで拾ってたんですね。
・「キリング・フロア」 ヒューバート・サムリン&デヴィッド・ヨハンセン
歳も構わず非常にリズミカルなヒューバートサムリンのギターがいいです。でもなんでまたニューヨーク・ドールズですの?(笑)いい感じですが。
・「レッド・ハウス」「ヴードゥー・チャイルド」 バディ・ガイ、ヴァーノン・リード、アンジェリーク・キジョー
まさにナイス・バディ(笑)。ヴァーノン・リードはヘヴィーすぎてちょっと何だなと。まあオリジナルには敵わないんですが、このアレンジもなかなか素敵でした。
・「スウィート・シックスティーン」 B.B.キング
トリです。BBを聴くと、最初のワンフレーズで思わず「おわぁっ!」て言ってしまう(笑)。一回でいいから、見たいな~。
あ~、疲れた。はしょったつもりなのに、これだけ長くなるとは・・・。グレッグ・オールマン&ウォーレン・ヘインズが収録されていないのが残念です。
ところで、この日クラプトンはなんか予定あったんでしょうかね。(笑)