第3回ギターマガジンコンテストの受賞作品を聴く場合
2006年 11月 15日
この数年で、これを聴いて吃驚するのが年中行事になりつつあります(笑)。
そして、その技術とアイデアに対して毎年凹んでたんですけど、大体のレベルが予測できるようになった今回は、それほど凹まなかった(笑)。
それはいいことなのか悪いことなのか。どちらでもあると思うんですよね。
第一回のときは、それはもうえらい凹みました。(一次選考すらかすりもしなかったのもあるんですが、それよりも)自分より年下のヒトがとんでもないギターを弾いていたわけです。こんなの一生練習しても弾けないんじゃないかくらいのレベルに思えたので、そりゃあもう腰抜かしましたよ。
でも、第二回、第三回(正式には三回目か)とやっていくうちに、どうも自分のテクニック云々で勝負しようとか考えてはいけないんじゃないかと。そう思うようになってきました。
投稿の趣旨が、「他のヒトたちとテクニックやアイデアで勝負しよう、そして、グランプリをもぎとってやろう」というよりは、「現在の自分の中で、どれだけのものが作れるのか」という、自分との勝負になってきました。
ある意味、ひとつ区切りがついたとも言えます。
自分の作品と受賞作品を比較して、明らかに違うのは、そのテクニック。フレーズをどれだけ速く綺麗に弾けるか、という基礎的なレベルが自分とは段違いに高い。
だったら、入選を目指すのならまず「速く弾くことや、理論的なフレーズを勉強することによってレベルアップを図る」のが道理でしょう。
でも、これはヌーノ・ベッテンコートという私の好きなギタリストが言ってた言葉なんですが、
「音楽はオリンピックじゃないんだ」と。
まずは楽しんで弾きたいんです。そして、自分が弾きたいようなギターを弾きたい。そこを根っこにして、諸々の音楽活動をしてゆこうと、そう思うのでした。
それにしても。それにしても、受賞作品の音源、すごいですね・・・。(苦笑)