ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

『SUPER SIZE ME』を見る場合

 今更ながら、ドキュメンタリー映画『SUPER SIZE ME』を見ました。

 見よう見ようと思っていて、ようやく見ました。日本での公開は2004年12月でしたから、随分時間経っちゃったな~・・・。


 監督のモーガン・スパーロックさん自らが、一ヶ月一日三食マクドナルドのメニューだけで生活するというドキュメント映画。
 アカデミー賞優秀ドキュメンタリー映画部門にノミネートされ、この映画の上映後、マックはスーパーサイズを中止したという(ただしマクドナルドは、その決定について、この映画とは無関係としている)。

 「一ヶ月××し続ける」という企画は、日本のTVでバラエティ番組がよくやってますが。しかし、誰しも「カラダにいい」と思って食してはいないであろうマクドナルドのハンバーガーを食べ続けたらどうなのよ?ってところに目をつけたこの企画がまず面白いですねぇ。
 ・・・というか、そもそも、企業がスポンサーなTVで、こんな企画が通るわけないよな~(笑)。こんな企画が世に出たということがまずすごいです。


 モーガンさんの一ヶ月と伴って、アメリカでのファーストフードの現状が説明されます。これ、ファーストフードが人体や社会にどういった影響を及ぼすのかということを、医師や栄養士、食料業界といった専門家の話をまとめただけでは面白くないわけで。
 モーガンさんがだんだんしんどくなってゆく絵が面白い(って残酷な物言いですが・・・)からひきこまれるわけで。企画の面白さによるバラエティ的(?)要素があるがゆえ、単なるドキュメントにない見やすさがあると思います。

 社会問題としての肥満(というよりも、それを助長する食品産業・文化)を指摘するドキュメンタリーとして優秀な映画だな~と思いました。

 ただ実験に対して、モーガンさんが最初にスーパーサイズを食べたとき、食べすぎでゲロゲロ~て吐いてたように、それって食べすぎただけじゃないの?という疑問点もありますが・・・。普通吐いてまで喰わんでしょ。


 作中で「なるほどな~」と思わされた、Reason誌編集主任 Jacob Sullum氏のインタビューを抜粋させていただきます。

ある食事の席で同席者が喫煙者だと分かった。
すると別の同席者が、
 「何を考えてる 害を知らないのか?」
例を挙げてなじった。
なじられた相手はてっきり、
「クソったれ!」とか「関係ないだろ」と切り返すかと思った。
だがバツが悪そうに言い訳がましく
 「禁煙は難しくて・・・ええ ごもっとも・・・」
同じ席に肥満体の女性もいた。

喫煙者をなじった男は、彼女をも叱責できたろうか?
 「何のマネだ ブタめ」
 「肥満の害を知らないのか もう食うな!」
 「デザートまで食う気か?」

同じ理屈だ。
僕は この2つの違いを探して悩んだ。
喫煙者を叱責するのは受け入れられてるが、もう片方はまだだ。
問題は、どうなれば公の場で肥満者を叱責できるかだ。喫煙者を叱責するようにね。


 いくらなんでも、赤の他人に「何のマネだ ブタめ」はないと思いますが・・・(苦笑)。
 上記は非常にハードな物言いなのである種の誤解を招きますが、
要は、「肥満が健康を害することについての社会的な受け止め方」の問題です。


 まあ何にしても健康第一ですな。・・・といいつつ今現在既に風邪気味な私ですが・・・。
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by rollin_fujiyama | 2006-09-28 01:52 | 徒然山