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ロック音楽とギターよもやまを語る山


by rollin_fujiyama

3日遅れでK-1MAXを見る場合

 TV放送時はビールなんか飲みながらゴロゴロと観戦していたわけです。魔娑斗がコヒに勝利、これはいい大会になるな~なんて思ってて・・・気づいたら、決勝2ラウンドでブアカーオとサワーが闘ってました。どうやら、準々決勝3戦目あたりで落ちたらしい・・・(笑)。

 というわけで、あらためて見返すわけです。ビデオ録っててよかった。

 魔娑斗×小比類巻の試合はのっけから緊迫感のある試合で面白かったです。小比類巻も確実に成長の跡を見せますが、しかしそこは魔娑斗、世界でしのぎを削る男はしっかりと決めてきました。

 サワーとカラコダ。ボクシングあがりの選手ってのはどうしても勝てないですね。パンチではそりゃあ優位に立てますけど、やっぱりキックとの絡みでコンビネーションを使われた場合、間合いの差でパンチは不利。少なくとも、遠い間合いでの牽制においてキックは不可欠。とはいえ、あわやサワーを喰うか?というところまでいったカラコダはよかったし、そこから立て直して意地を見せたサワーもまた然り。

 つまりはこのドラゴとクラウスの試合で寝ちゃったんですが(笑)、なるほどドラゴも非常にいい選手です。オーソドックスなスタイルが勢ぞろいのMAX選手の中で、個性が光っていると思います。やっぱりヘビー級と比べると、幅はないですよね。体型的に絞るしかないのでみんな締まった身体。クラウスは変化球に弱いんですね。

 その中で関根さん一押しの佐藤はスタイルも独特でまた個性があると思うんですが、ブアカーオに負けてしまいました。ブアカーオが、強い。キックをほとんど使わないんですね。

 そして準決勝。魔娑斗とサワー。この試合は凄まじくレベルが高かった。マスコミによれば魔娑斗の準々決勝での消耗が響いたみたいな書き方されてますけど、決してそんなことはなかったんじゃないかと思います。先日のサッカーW杯じゃないですが、3R残り30秒まではほぼ互角だったんじゃないかと。しかし、やや魔娑斗が消耗してきていて、あのジャンピングキックが炸裂・・・あの局面であれだけスピードを維持できるサワーがすごいということです。

 ブアカーオとドラゴ。魔娑斗が負けた途端、試合を思いっきりカットしやがって・・・。この試合は面白そうだったんだけどな~。結果は安定度の違いでブアカーオの勝利。

 そして、決勝。勿論それまでの闘いの疲労度から見てブアカーオが有利でした。が、決してブアカーオも楽な相手と闘ってきたわけではないのです。谷川さんがいうように、ブアカーオが頭一つ抜けていたということです。とにかく、ブアカーオのパンチがよすぎでした。


 ヘビー級より全然面白かったなと思います。

 例えば、セーム・シュルトやチェ・ホンマンとブアカーオが試合したら、きっと面白くないと思うんですね。多くの競技で階級があるように、体重・体格に差がありすぎると勝負にならない。大きい選手と小さい選手では、互いのいいところが出しづらい。同じ体格差での技術の拮抗が、本当の名勝負を生むと思うのです(まあK-1初期は実力差のある選手の試合で見られる派手なKOシーンがみどころではありましたが・・・)。現に現在のヘビー級は体格差が面白くない要因のひとつになっていると思います。初期のホースト、アーツ、フグ、ベルナルドみたいに、体格的にそれほど差がない同士だからこそな試合というのがあったわけですね。
 そんな中で、このMAXは、体重制限70キロが選手同士の体格差にバランスを与え、必然的に名勝負が生まれやすくなっています。そこにサップやホンマンみたいなのは出てこないわけですから。

 TVのなかで、PRIDEが見られない今期待するのはMAXしかないでしょうよ。
by rollin_fujiyama | 2006-07-04 01:39 | 格闘山