『よゐことキンケシ~濱口が有野に全418体を紹介する企画~』を見る場合
2009年 02月 07日
私と同じ世代の男性でしたらそれなりのリアクション必至のタイトルだと思うんですがいかがでしょうか。(笑)
・・・それとも、単に私が"キン肉マン好き"過ぎた(いや、「過ぎる」か)だけなんでしょうか。
もしかしたら、キン消しが何のことか分からない方もいらっしゃるのかもしれませんので、一応概要は抑えましょう。
キン消しとは、週刊少年ジャンプで人気を博した漫画『キン肉マン』(作:ゆでたまご先生)に出てくるキャラクター(超人)の形をした塩ビ人形"キン肉マン消しゴム"の略称。80年代に一大ムーブメントを築きました。
但し、商品名はキン肉マン消しゴムではなく、加えて
消しゴムとしての役目は一切ありません。(誰もが一度はやるのだが、鉛筆で書いた字をこするとむしろ汚れる:笑)
バンダイのレギュラー版(というらしい:Wikiより抜粋)キン消しが発売されたのは、1983年~1987年。
ちなみに私はというと幼稚園~小学校低学年のころ。当時はまだジャンプも読んでなかったんですが、兄貴が買ってウチにあったコミックスとアニメとで異様にキン肉マンづいていました。まー当時はみんな持ってましたよねキン消し。遠足行ってキン消し買ってるヤツがいたくらいですから(笑)。
私と同じ世代の方は、少年期に
キン消し・ファミコン・ビックリマン・ミニ四駆・カードダス辺りはきっと通ってるんじゃないかと信じています。
で、このDVD。
CSで放送され好評を博しているよゐこ有野の『ゲームセンターCX』(以下"CX")。
この成功に付随して、濱口に有野がCSで成功する企画を伝授する~みたいなことで始まった企画(?)らしいです。CS見てないのでよく分かりません。
まーCXもそうですが、
完全に我々世代を狙い撃ちした企画。
で、よゐこの二人がまさにその世代なわけで、同時代を過ごした当時の思い出が共感を呼ぶんですよね。
まーファミッ子だった故CXには見事にハマッた私ですので、このキン消し企画に手が伸びないわけがない。
さてこの企画ですが、キン肉マン29(肉)周年記念の企画ということです(漫画連載開始が1979年なので、29周年は2008年)。
キン消しは漫画連載終了の1987年までパート30まで発売されたそうなんですが、その全418体を濱口が有野に一気に説明するというものです。タイトルそのままです。
始まってすぐ、パート1辺りは一体一体かなり細かい解説がなされていたのが、さすがに418体全て詳細に解説するのは体力・時間ともに限界があるようで、
後半は完全にバテ気味かつ超巻き気味(苦笑)。
まー全体的にゆるい感じで、
肉マニア(笑)が見たら怒りそうな内容であります・・・。
ちなみに、キン消しは現在プレミアがつき、レアなものはかなりの高額で取引されているそうです。オメガマンの肌色(笑)なんかはえらいことになってるそうです。
当時は
マンモスマンとペンチマンが出ねーって言ってたんだけどな~。持ってるとそれはもう羨望のまなざしがすごい。
私はよゐこの芸風を語るほど知らないので何ですが、とはいえパート30全418体を完走してひとつの企画にできるのはこの二人ならではな気はします。
有野氏も絶対キン肉マン知らないはずないと思うんですが、二人とも知ってると企画が成り立たないわけで、その辺りうまいこと(?)やってる辺りは好感が持てます。
逆に
もうちょっと詳しくてもいいだろうよ濱口!と思わせます。正直、それほど詳しくない様子(苦笑)。
で、こんな企画に耐えられる(耐えられないヒトもいるでしょうが:苦笑)キン消しの偉大さがでかいですよね。企画の発想は完全にCXの二番煎じなんですけど、着眼点が素晴らしいです。
そもそも。キン肉マン自体がすごいですよね。
29周年を迎えてこうして盛り上がりを見せる漫画もなかなかないと思うんですよ。
ゆでたまごのお二人がとにかくいきあたりばったりで書いてしまう点に、ジャンプで連載されていたことで編集サイドや人気等々の絡みが相まって、冷静に見たら全く支離滅裂な漫画になって。そのときの都合で設定がいくらでも変わってしまい、ストーリー的にも絵柄的にも突っ込みどころが本当に多すぎるんですが、、ゆでたまご先生的には、それはそれでOKらしいです(笑)。
中学の化学の時間で、
「大きさが同じで重い物体と軽い物体、どちらが速く落ちますか」ていう授業のときに、
掟破りの、
ロビンスペシャル返しだー!!※
を思い出して、解答を誤ったヒト挙手。
いや、ホントに
「ゲェッ!!」(←キン肉マン風)て思いましたよ(笑)。
ていうか、ロビンの鎧が
「バリ」てダンボールのように奪われることから突っ込むべき。
挙げていったらキリがないんですけどね、ホントに。
ちなみに、後編ではゆでたまごの片割れ嶋田先生とよゐこの対談が入ってまして、これもかなり面白いです。
とにかく20年ぶりに見るキン消しがあまりに懐かしいので、当時を生きた方には是非見ていただきたいと思います。
※掟破りの、ロビンスペシャル返しだー!!
夢の超人タッグトーナメント編 超人師弟コンビvsヘル・ミッショネルズ戦で、ロビン・マスクの切り札ロビンスペシャルを返したネプチューンマンの台詞。
"落下中にロビンの鎧の重量を奪い取ることで、自らの落下速度をロビンより速める"という、ネプチューンマンのガリレオ無視の切り返し自体がまさに「掟破り」である、ともっぱらの評判である。
重要なシーンだからこそ、『キン肉マン』作中でも最も有名な突っ込みどころだと言えよう。